松山市駅直結ホテル、今冬開業 ベッセルホテル 四国初

亀岡龍太
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 【愛媛】伊予鉄松山市駅松山市湊町5丁目)の隣接地に今年12月、ホテル「レフ松山市駅byベッセルホテルズ」を開業させると、伊予鉄グループが発表した。1日平均で計約2万7千人が利用する、郊外電車の松山市駅と路面電車の「松山市駅」電停に直結。好立地をいかし、地域に根ざしたホテルを目指すという。

 伊予鉄が地上13階、延べ床面積約7900平方メートルの新ビルを新築し、2階以上にホテルが入る。ホテルの運営は、四国初進出となるベッセルホテル開発(広島県福山市)が担う。客室はシングルからスイートまで計208室。大浴場や貸し切りで楽しめる家族風呂も用意し、稼働率85~90%を目標に掲げる。

 国土交通省四国運輸局が2019年度にまとめた四国の主要単独駅の1日平均乗降客は、最多がJR高松駅の約2万6千人、2番目が松山市駅の約1万9千人。「松山市駅」電停の約8千人を合わせると、高松駅を上回る。

 国内約30カ所でビジネスホテルなどを手がけるベッセルホテル開発は「結節拠点のロケーションをいかしながら、砥部焼やミカンといった工芸や特産物などを通して愛媛・松山の魅力を発信し、地域の活性化にも貢献したい」としている。

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 伊予鉄グループが25日に発表した2020年度決算は、営業収益が456億6600万円(前年度比21・8%減)、当期純利益が1億6100万円(同70%減)。2年連続で減収減益となった。新型コロナ感染拡大の影響で、鉄道、乗り合いバスとも戦後最大の輸送減となり、当期純利益も近年にない落ち込みとなった。(亀岡龍太)

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