尽きぬ撮影トラブル 撮り鉄とJR、「相思相愛」願う声

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小川崇
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 JR京浜東北線のホームで4月下旬、中学生が男に投げられて重傷を負う事件が起きた。期間限定の列車を撮影しようと鉄道ファンが集まり、トラブルに発展したとみられる。熱心な「撮り鉄」のマナー問題は古くからの課題だが、コロナ禍で利用客が減る中、鉄道会社は対策と共存との間で頭を悩ませている。

 4月25日夕。埼玉県川口市の西川口駅ホームにはカメラを手にした鉄道ファンの姿があった。目当ては、JRの臨時快速列車「あしかが大藤まつり号」。同駅には停車しないが、通過する場面を撮影しようと集まっていたとみられる。

 そのなかで事件が起きた。県警によると、県内に住む10代の男子中学生が男に投げ倒され、後頭部を強く打った。撮影をめぐってトラブルになったという。鉄道会社が企画するイベントであれば駅員を増やすなどして対応するが、「把握できないものは難しい」とJR東日本大宮支社の広報担当者は話す。

 撮影時のトラブルや事故は以前から絶えず、鉄道会社が対応を続けてきた。

 2008年、神奈川県茅ケ崎

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この記事を書いた人
小川崇
長崎総局
専門・関心分野
戦争・平和