関西鉄道5社、全社が赤字転落 コスト削減が急務

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筒井竜平
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 関西鉄道大手5社の2021年3月期決算が14日に出そろい、最終的なもうけを示す純損益は全社が赤字に転落した。コロナ禍による外出自粛などで、運輸事業が打撃を受け、ホテルや旅行などの事業も落ち込んだ。当面、客足が戻らないとみて、コスト削減などで立て直しをめざす。純損益の赤字幅は、5社のうち3社で過去最大だった。

 この日決算発表した近鉄グループホールディングス(HD)は、純損益が601億円の赤字(前年は205億円の黒字)だった。鉄道を中心とした運輸や流通など、全事業が減収減益に。中でもホテル・レジャー事業が落ち込み、コロナ禍による売上高の減少幅は3650億円にのぼった。

 期末配当は21年3月期がゼロ、22年3月期末は「未定」。小倉敏秀社長は会見で「人の移動制限により、甚大な影響を受けている。事業のあり方そのものの見直しが必要だ」と述べた。

 5社の運輸事業の売上高は計…

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