京急油壺マリンパーク、9月末に閉館 施設の老朽化進行

佐々木康之
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 京浜急行電鉄横浜市)は12日、神奈川県三浦市の水族館「京急油壺マリンパーク」を9月末に閉館すると発表した。施設の老朽化が進み、維持管理が困難と判断した。

 同館は京急創立70周年を記念し、1968年に開館。当時は「東洋一」と言われた回遊水槽を備え、70年度には約88万人の入館者を集めた。相模湾に生息する魚類など約400種を飼育。イルカやアシカのショーも人気だったが、近年は30万人前後で推移し、2019年度は約26万人に減少していたという。

 今後は飼育生物の移譲先を探し、すべてを移し終えるまで、飼育に必要な態勢は維持するという。

 一方、同社は城ケ島エリアでの高級温泉旅館の開業など、三浦半島でのマネジメント強化を盛り込んだ中期経営計画を発表。油壺エリアでも、大手ディベロッパーと共同で、新たな滞在拠点の開発を検討するという。(佐々木康之)

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