東北新幹線、アラーム響く車内は真っ暗に 記者が乗車中

【動画】宮城沖地震の発生直後、新幹線の様子=坂上武司撮影
[PR]

 地震が起きたとき、複数の記者が東北新幹線に乗っていた。

 仙台総局の徳島慎也記者は東京行きの「はやぶさ12号」にいた。5連休の初日だが、乗客はさほど多くない。

 あちこちのスマートフォンから緊急地震速報のアラーム音が次々鳴り出すのと同時に、車内の電気が消えた。座席で揺れは感じなかった。車両は速度を落とし、トンネルの中で止まってしまった。「ただいま地震が発生しました」とアナウンスが流れた。場所は福島と郡山の間だという。

 薄暗い非常灯がともり、乗客は携帯で地震の情報を見て「震度5強だって」「やばいだろ」と話したり知人と連絡を取ったりしていた。目立った混乱はなかった。

 10分ほど後に電気が点灯すると、乗客から「あっ」とほっとした声が上がった。午前11時半現在で、運転再開の見通しはたっていないというアナウンスが流れた。

 スポーツ部の坂上武司記者はJリーグの取材で、新青森行きの「はやぶさ11号」内にいた。車両は左右に大きく揺れ、白石蔵王駅付近で緊急停止した。

 一時停電でエアコンが止まり、車両間のドアも手動でしか開かなくなった。午前11時55分、最徐行で仙台に向かい始めた。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

こどもと被災地

こどもと被災地

東日本大震災が起きてからの13年という月日は、子どもが大人へと成長するほどの長さです。それぞれの土地で暮らす子どもたちの物語。[もっと見る]