JR瀬戸大橋区間、昨年度利用者が過去最低357万人

福家司
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 JR四国は、瀬戸大橋区間(本四備讃線、宇多津―児島間)の利用者数が2020年度、新型コロナウイルスの影響で前年度より53%の大幅減で、開通以来最低の357万人にとどまったと発表した。本四備讃線は唯一の黒字路線だったが、すでに赤字に転落する見通しも示している。

 高速道路通行料の値下げの影響を受け、これまで最低だった10年度の720万人の半分以下の利用者になった。1日当たりでは1万人で、瀬戸大橋開通前年(1987年)の宇高連絡船の乗船者数(1万2千人)を初めて下回った。

 列車別の1日の利用者は、快速マリンライナー6813人(49・1%減)、特急しおかぜ1668人(63・9%減)、特急南風1110人(55・4%減)などとなっている。

 瀬戸大橋の列車利用者数は、開業初年の88年度に1074万人で、93年度には最高の1094万人に達した。その後は減少傾向が続き、2009年度からは700万人台に低迷していたが、近年はインバウンドの増加などで回復の兆しも見られていた。(福家司)

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