市制20年の白井市、駅「愛称」募集などで周辺活性化へ

大久保泰
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 市制20周年を迎えた千葉県白井市は記念事業として、市内を走る北総鉄道の白井駅と西白井駅の副駅名を募集する。同社とは3月末に両駅周辺の活性化に関する協定を結んでおり、駅周辺のにぎわいづくりを進めていく。

 副駅名は愛称のようなものを想定していて、7月ごろに公募し、10月ごろまでには決定する計画。その後、市の予算とともにクラウドファンディングも活用して資金を調達し、年度内にはホームや時刻表などに入れていくという。

 市と北総鉄道の協定では、白井駅のリニューアルや両駅前広場の魅力向上、両駅周辺の文化・経済の振興などに連携して取り組んでいくとしている。市は今後5年間の重点戦略の一つに「都市拠点がにぎわうまちづくり」を挙げ、両駅周辺の地域開発を進めていく計画だ。

 2001年4月に白井町から市制に移行した同市は、県内32番目の市となった。東京のベッドタウンとして5万人だった人口は6万人を超えた。その半数の約3万人は千葉ニュータウンの住民で団塊世代。定年を迎えている世代だ。

 市内の高齢化も顕著で、65歳以上の比率は00年に10・3%だったが、この3月末では27・2%になった。市の推計では35年に31%を超えると見込まれており、新たなまちづくりへの取り組みが求められている。

 笠井喜久雄市長は「都心に近いながらも緑豊かな住宅地と農業、商業、工業のバランスのとれたまちとして発展してきた。ニュータウンのコミュニティーの再生を始め、新たなステージに向けて一歩を踏み出していく」と話している。

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この記事を書いた人
大久保泰
南相馬支局長
専門・関心分野
気象・防災、地域活性化、漁業