スイカ17駅で利用可に 2023年春以降 岩手

宮脇稜平
[PR]

 JR東日本は、東北線の盛岡―北上駅間を中心とした岩手県内の在来線17駅で2023年春以降、交通系ICカード「Suica」が利用できるようになると発表した。これまで県内では、新幹線に加え、仙台エリアとの行き来に限り在来線の2駅で利用可能だったが、区間の拡大で利便性の向上が見込まれる。

 利用が可能になるのは、盛岡―北上駅間のほか、田沢湖線の盛岡―雫石駅間と釜石線の花巻―新花巻駅間の計17駅。JR東によると、17駅の1日当たりの利用者は、19年度は計約4万人に上った。

 今回の区間拡大は、新しい改札システムの導入に伴うもの。現在は利用者が降りた駅の改札機が、乗った駅からの運賃を計算しているが、今後は中央のサーバーが、改札機から集めたデータを元に計算する方式に改めることで、低コストでSuicaに対応した改札に更新できるという。

 さらにJR東は、PASMOやICOCAなど、他社が発行する交通系ICカードも利用できるよう調整を進めている。

 ただ、盛岡駅から一ノ関駅など、降りる駅が区間外になる場合は利用できない。さらなる区間の拡大について、広報担当者は「今後の利用状況を見て考えていく」としている。(宮脇稜平)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら