北急箕面延伸、224億円増に 市が半額負担

細見卓司
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 北大阪急行電鉄の延伸事業について、大阪府箕面市は22日、総事業費を当初予定の650億円から224億円増やし、874億円にすると発表した。千里中央駅(豊中市)から北の箕面市内へ約2・5キロ延伸する計画で、開業目標は2023年度を維持する。

 市は22日、市議会に増額関連議案を提出した。工事は16年12月に着手。その後、工事を委託している大阪メトロと協議し、耐震性や安全性を高める工事が必要だと判断したという。資材単価や人件費の上昇も影響した。

 事業費全体の負担内訳は国382億円、府100億円、箕面市282億円、北急110億円。協定に基づき府と北急は負担上限が決まっているため、増額の224億円は国と市で折半する。市の負担分は、住之江競艇場での収益の繰入金や基金を充てるという。上島一彦市長は「やむを得ない要因で事業費が大幅に増えたが、市の将来の発展に欠かせない投資だ」とするコメントを出した。

 延伸線の駅名は、北側の終点駅が「箕面萱野(かやの)」、南側の中間駅が「箕面船場阪大前」。箕面萱野から大阪メトロの梅田駅を24分で結ぶ。(細見卓司)

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