川勝知事が4選目に出馬に意欲

宮川純一 矢吹孝文
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 【静岡】川勝平太知事は17日、リニア中央新幹線をめぐる問題で「(県幹部を束ねる)扇の要としての自分の位置は十分に心得ている」などと述べ、4期目に意欲をにじませる発言をした。知事選は6月3日告示で、これまで立候補を表明した人はいない。

 新年度人事に関する会見で、川勝知事は記者に知事選に出馬するか問われた。自らリニアなどの問題を挙げて、「継続性という意味で、一歩も油断しないで踏みとどまらねばならない覚悟だ」と述べ、新年度を通じ、任期が切れる7月以降も県政に責任を持つ可能性を示した。

 この日の人事では、2人の副知事は留任。県最高幹部で知事側近の篠原清志知事戦略監(64)を非常勤の扱いにして留任した。さらに川勝知事がリニア問題で重用する幹部も再任用で留任した。

 一方、川勝知事と対立する自民改革会議の中沢公彦代表はこの日会見し「12年前に川勝氏を当選させた責任は一枚岩になれなかった自民党にある」「未来のため、考えるべきは新しい知事だ」と語り、改めて対立候補を擁立する意向を示した。(宮川純一、矢吹孝文)

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