無線と位置情報でバスの安全運転支援を実証 関電など
滝川直広
関西電力送配電や神姫バスなどは15日、兵庫県姫路市龍野町3丁目で、無線と位置情報を利用して営業中の路線バスの安全運転を支援するシステムの実証を始めた。
システムは、見通しが悪く信号機のない交差点をバスが通過する際、歩行者や軽車両、乗用車の接近をバスの運転手に知らせ、衝突事故を回避させる。
方法は二つあり、一つは電柱に取り付けたセンサーで接近を感知し、無線でバス側に伝わるタイプ。もう一つは、位置情報を知らせる装置を積んだ自転車が交差点に近づいたら、バス側に接近が伝わるタイプだ。
衝突の危険がある場合のみ、バスの運転手に装着した骨伝導イヤホンから警告音と「減速してください」という音声が発せられる。普通のイヤホンと違い、耳の穴をふさがないので、外部の音も聞こえ、運転には支障がないという。
実証現場はバスが通る南行き一方通行の道に東西方向の道が交わる、信号がない十字路。神姫バスによると、一日に100便以上の路線バスを走らせており、運転手からの「ヒヤリ、ハッと」情報が多い道路だという。
実証は18日まで続けられる。