青森大生謹製「ガニ線カード」 津軽線の魅力PR 青森

吉備彩日
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 JR津軽線沿線の魅力を多くの人に知ってもらおうと、青森大学の学生たちが「ガニ線カード」を制作した。青森駅構内で6日から配布を始めたが、10日夕現在で全8種類のうち6種類が品切れになる人気ぶりだという。

 「ガニ線」とは、昔から乗務員や地域住民の間で使われてきた津軽線の愛称。ローカル線ならではの人のぬくもりを知ってもらおうと、駅前の焼き鳥屋店主など沿線地域の人のほか、運転士や乗務員、制作に携わった学生らの津軽線への思いが写真とともに紹介されている。

 青森大学の研究室やJR東日本盛岡支社、外ケ浜町、今別町でつくる「津軽線プロジェクト」の活動の一環。プロジェクトに参加している青森大社会学部の相坂匠飛(たくと)さん(2年)が、県がイベントなどで配布している「漁師カード」からヒントを得て、津軽線に関わる人たちが登場するカードの制作を思いついたという。

 配布初日には、駅構内で相坂さんら学生3人が乗降客らにカードを配った。学生たちの活動をインターネットで知って宮城県大崎市から来たという高校教員の加藤聡さんは、「宮城の学生たちも復興や町おこしに関わっている。何かのヒントになれば」とカードを何枚も持ち帰った。

 相坂さんは「昔ガニ線に乗っていたという方も多くて、愛されていると思った」。今後は津軽線沿線のきれいな風景や車両を紹介する企画も考えていくという。

 カードは青森駅東口改札で配布されている。全8種計2千枚がなくなり次第配布を終了する。(吉備彩日)

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