平和交通が県内初の路線電気バス 千葉市内に

重政紀元
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 平和交通(千葉市)は、今春から路線バスとして導入する電気バスを公開した。県内の路線バスでは初の導入。低騒音、低振動で、二酸化炭素の排出量はディーゼル車に比べ、年最大21トン減らせるという。

 導入した車両は大型2台、小型1台。中国のBYD社が充電方式や車長を日本使用にして製造したモデルで、大型バスだと冷暖房が稼働した状態での航続距離は220キロある。同社の路線バスは1日100~120キロ程度なので夜間に充電すれば1日持つという。災害時の非常用の電源としても使うことができる。

 今後試験運行をしたうえで、大型バスはJR稲毛駅を起点とする稲毛線と海浜幕張エリアのベイタウンバス、小型バスはJR新検見川駅を起点とする検見川線などに導入する。

 導入費用は3台のバスだけで約1億円という。幕張地区で2月24日にあった出発式典で、同社の親会社であるビィー・トランセの吉田平社長は「全国で初めて低床のハイブリッドバスを導入するなどのチャレンジをしてきた会社として、コロナ禍で苦しい時期だからこそ導入した」と述べた。(重政紀元)

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