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　和歌山市と南海電鉄は6日、市内へのIR（統合型リゾート）誘致対策として共同研究を進めているBRT（バス高速輸送システム）導入に向け、車体が2台つながった「連節バス」の試走を市内で始めた。7日まで。

　BRTは「バス・ラピッド・トランジット」の略。県が目指すカジノを中核としたIRの和歌山マリーナシティ（和歌山市毛見）への誘致が実現した場合に備え、市と南海電鉄が昨年11月から共同研究を始めていた。一度に約130人の乗客を運べる連節バスを既存の道路に走らせるのを想定している。

　この日は、南海が関西空港内で運行している連節バス（長さ約18メートル）を、南海和歌山市駅やJR和歌山駅、マリーナシティなどを通るルートで走らせた。交差点など道路改良の必要性や既存交通への影響などについて検討していく。

　試乗した和歌山市の尾花正啓市長は「カーブでの横揺れが少なく、低床式で乗り降りもしやすくて、電車のように快適だった。周囲の車もスムーズに追い越せていた」と感想を述べた。