犯罪に遭った外国人への対応訓練 本部の通訳などで対応

戸田和敬
[PR]

 【静岡】東京五輪パラリンピック自転車競技会場である伊豆市で5日、外国人が犯罪被害に遭ったことを想定した訓練があった。大仁署と伊豆箱根鉄道が協力し、通報者、県警通信指令課、通訳による3者通話で初動対応を確認した。

 訓練は海外の観光客が多い修善寺駅前で、外国人が刃物を持った男に脅され、かばんを奪われる強盗事件を想定した。相談を受けた修善寺駅の駅員が近くの交番に連絡。駆けつけた交番員が110番通報し、外国人が県警本部の通訳に「身長165センチくらい」「黒い野球帽」といった犯人の特徴を知らせた。同時通訳された事件の概要は、無線で現場の警察官に伝えられた。

 また、電子端末の翻訳機能を用いて、被害状況の聞き取りや道案内も試した。

 外国人役を務めたイギリス出身で沼津市戸田に住む牧師ネルソン・ヒューさん(56)は「本当ならもっと動揺するだろうが、コミュニケーションはうまくとれたと思う」と振り返った。(戸田和敬)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら