1年4カ月ぶり、再建鉄橋に車両 上田電鉄の復旧大詰め

滝沢隆史
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 2019年10月の東日本台風で千曲川の鉄橋が流されて一部区間が不通になっている上田電鉄別所線長野県上田市)で2日、再建した鉄橋に初めて車両が走った。28日に全線開通の予定だ。

 全長224メートルの「千曲川橋梁(きょうりょう)」のうち、44メートルが崩落。橋梁がある上田―城下間は、バスによる代行運行が続いてきた。崩落した橋梁は2月までに約8割の部品を再利用して再建が完了。新しい線路も敷き直した。今後は架線などの電気工事や、踏切の設置を残すのみだという。

 この日は2両編成の電車と同じ程度の重さ約50トンの作業用車両を走らせ、鉄橋の強度などを確認した。鉄橋を車両が走るのは被災以来、約1年4カ月ぶり。実際の営業車両での試運転は、開通の前日になる見込みだ。

 2日に城下駅で別所線に乗り込んでいた上田市の主婦(83)は月に数回、買い物などで中心街へ行くために電車を利用しているといい、「(代行バスの)乗り換えがなくなるのは本当に助かる。28日の開通が待ち遠しい」と話した。(滝沢隆史)

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