諏訪でリニア勉強会

依光隆明
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 リニア中央新幹線の現状を学ぶ勉強会が長野県諏訪市で開かれた。東京から名古屋まで、ルートを自転車と徒歩で踏破した大鹿村在住のライター、宗像充さんがスライドを使って説明した。

 宗像さんは、登山関係の執筆をしていた2016年に東京から大鹿村に移住した。同村をリニアが縦断することもあって取材に深くかかわり、昨年3月には15日間かけて東京―名古屋間の予定ルートを踏破した。

 勉強会は「リニアを考える登山者の会」が主催。宗像さんはまず残土置き場の未定問題に触れたあと、工事の状況を説明。多くの関連工事が遅れ気味だと指摘し、「JR東海静岡県知事のために2027年開業が不可能になったような説明をしているが、そもそも27年に間に合うような計画になっていない」と断じた。「難工事なのに、計画はずさん。踏破するまで分からなかったが、歩いてみると『これはできないな』と感じる」と述べた。

 静岡県からの参加者も含め、登山関係者ら12人が参加。「南アルプスの貴重な環境を壊す前に計画を見直してほしい」などの声が出た。(依光隆明)

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