ほの国百貨店跡地再開発へ 豊橋駅前の「一等地」 愛知

床並浩一
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 東三河で最後の百貨店として親しまれ、昨年3月に閉店したほの国百貨店(愛知県豊橋市、旧豊橋丸栄)の跡地が再開発されることになった。路面電車が行き来する目抜き通りに面した「一等地」で、跡地を取得した大手不動産開発会社が建物を解体後、マンションなど共同住宅が入る大規模施設に建て替わる見通しだ。

 再開発を手がけるのは、総合地所(東京)、大和ハウス工業大阪市)、阪急阪神不動産(同)の3社。

 3社側の説明によると、昨年末までに、百貨店運営会社(特別清算手続き中)など権利者側と売買契約を交わし、土地と建物を取得したという。建物解体工事の工期は来年9月までの予定で、今月中旬から建物南側のアーケード撤去工事に着手する予定だが、建物部分の取り壊し開始は未定という。「マンションが主になると思うが、いまのところ、計画の詳細も未定」としている。

 ほの国百貨店は1974年、前身の豊橋丸栄として開業。80年に年商が100億円を突破するなど東三河を代表する百貨店として発展したが、長引く不況や業態を超えて激しさを増す店舗間競争にさらされ業績が低迷。施設の老朽化による耐震不足も営業継続断念に追い打ちをかけた。(床並浩一)

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