JR伯備線事故から15年、関係者ら献花

大谷秀幸
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 鳥取県江府町武庫のJR伯備線で2006年1月、保線作業中の社員らが特急列車にはねられて3人が死亡した事故から15年になる24日、JR西日本米子支社は3人が勤務していた日野町の根雨保線管理室横の安全碑で献花式を開き、安全運行を改めて誓った。

 支社によると、新型コロナウイルスの影響で、本社関係者の出席は取りやめ、支社の関係者も30人余りが分散して献花した。午前10時からは牧原弘支社長ら11人が参列した。黙禱(もくとう)後、花束を安全碑に手向けた。

 事故後、事故防止のための複数の装置を導入し、支社の社員1639人のうち、事故後の入社が約4割になっているため、事故を引き継いでいく取り組みも進めている。牧原支社長は「事故後にソフト面、ハード面を整備してきたが安全に終わりはない。反省と教訓を語り継いで安全性の向上に努めたい」と話した。

 事故は06年1月24日、岡山発出雲市駅行きの「スーパーやくも9号」(6両編成)に5人がはねられるなどして3人が死亡、2人がけがをした。(大谷秀幸)

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