芳賀町の試算でも35億円増 計81億円に 

中村尚徳
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 JR宇都宮駅東側区間で工事が進む次世代型路面電車(LRT)で、宇都宮市と事業を進める栃木県芳賀町が同町区間(約2・5キロ)の事業費を昨年末に試算し直した結果、当初の公表額より約35億円膨らみ、80億円を超す規模になることが分かった。

 駅東側区間(約14・6キロ)のLRT事業費については、宇都宮市内区間(約12キロ)でも200億円規模の超過見通しが判明したばかりだった。今回の試算により、全体の総事業費は700億円近くになる見通しになった。

 公表されていた総事業費は約458億円だった。芳賀町都市計画課は増額の要因について、見込んでいなかった地盤改良工事が必要になったとし、交差点の形状や軌道沿いの歩道なども安全面に配慮する計画に変更すると説明した。

 担当者は「当初の計画時より、工事の人件費や資材費の上昇なども影響した。工事の発注が終わって見えてきた数字もある」としている。

 町は、さらに精査を進めて、22日の町議会全員協議会で経緯などについて説明する方針。(中村尚徳)

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