車いすでバス、児童ら体験 甲賀

奥平真也
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 車いすの人や目の不自由な人の立場になって路線バスの乗車を体験する授業が15日、滋賀県甲賀市水口町伴中山の市立伴谷小学校であった。4年生65人が、車いすを押したりアイマスクをして白い杖をついたりしながらバリアフリーについて学んだ。

 小学生に公共交通と福祉の問題を知ってもらおうと市が企画した。滋賀県バス協会の野村義明専務理事(65)らが講師を務め、路線バスをバス会社が用意。児童らは、友達が乗った車いすを押してスロープからバスに乗車させようとしたが、スロープと車いすの幅が合わず、一度バックして切り返すなど初めての体験に四苦八苦した。

 アイマスク体験では、1人がアイマスクをして白い杖を持ち、1人が介助役になって声をかけながらバスに乗せた。アイマスクを体験した本間悠暉(ゆうき)さんは「段差を下りるのが怖かった。介助があると安心できるのが分かった」と話した。

 野村専務理事は「バスに乗るときに体の不自由な人がいたら、ぜひお手伝いをして協力してあげて下さい」と呼びかけた。(奥平真也)

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