草津市とJR西が公園活用で協定 来春に同時催し企画
【滋賀】ニューヨークの「ハイライン公園」をモデルに造られた二つの公園が、まちづくりで互いに協力し合うことになった。草津市の「草津川跡地公園 区間5 de愛(であい)ひろば」と、JR西日本の「梅小路ハイライン」(京都市)で、今春にも両公園での同時イベントを計画している。
NYのハイライン公園は廃線になった鉄道高架を利用しており、細長い。de愛ひろばと梅小路も形状が似ている。
de愛ひろばは、旧草津川の跡地を市が約800メートルにわたって整備した。オープンは2017年4月。常設や臨時の飲食店があり、ガーデンピクニックなどが開かれている。
梅小路ハイラインは、16年2月に廃線となった梅小路短絡線(京都線~嵯峨野線の接続線、2・3キロ)のうち約80メートルを使って、JR西が公園を整備した。19年11~12月と20年8~9月に屋台ストリートの実証実験を実施した。20年は20日間で計約8千人が来園した。
19年11月、市とJR西との意見交換の場で、互いにハイラインにちなむ公園があることから話が盛り上がり、双方の公園を活用したら面白いと、協定を結ぶことになったという。
昨年12月22日にde愛ひろばであった締結式には、橋川渉市長と若菜真丈(まさたけ)・JR西京都支社長らが出席し、協定書に署名した。
橋川市長は「両方の公園を訪れてもらえるイベントを仕掛けたい。草津の良さに触れてもらい、JR琵琶湖線の利用者も増えてウィンウィンの関係になれば」とあいさつ。若菜支社長は「協定を機に草津との関係を一歩(前へ)進め、地域共生企業として(草津の)活性化に寄与したい」と応じた。
イベントの内容は今後詰めるが、梅小路の屋台ストリート出店者が草津に、草津の飲食店が京都に相互乗り入れし、店舗の知名度アップを図ることなどを想定している。移動の際、JR西のICカード「ICOCA(イコカ)」を使えば、ポイントを付与することも検討するという。
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