西武多磨駅の橋上駅舎が完成 23日始発から利用可能

山浦正敬
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 西武鉄道多摩川線の多磨駅(東京都府中市紅葉丘3丁目)を橋上化して駅東西を自由通路で結ぶ工事が完了し、22日、関係者や報道陣、市民らに公開された。これまで西側にしかなかった改札が橋上化され、駅東側からの利便性が向上するとしている。23日の始発電車から利用でき、同時に駅東西を結んできた地下通路は閉鎖される。

 西武鉄道と市が協力して建設した。エスカレーターや17人乗りエレベーターも備えてバリアフリー化された。駅舎完成の前に、上下線に分かれていたホームは一つになった。改札から是政(府中市)方面への下り線につながる通路にあった駅構内の踏切も廃止された。

 同駅は西側に都立多磨霊園が広がる。一方、開発の進む東側には東京外国語大学東京五輪パラリンピックのサッカーなどの会場となる東京スタジアム、自転車競技のスタート地点などがあり、大型商業施設の進出計画もある。

 完成を祝う式典の後、市民らにも公開された。見学に訪れた駅西側に50年以上住む相馬陽子さん(72)は「通勤に使っていたころは小屋のような駅だった。階段のある地下通路とは違い、エスカレーターなどもついているので東側にある病院に通うのに助かる」と話していた。(山浦正敬)

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