東京メトロ、レール交換作業公開 終電繰り上げに期待感
一條優太
【動画】地下鉄のレール交換作業を報道公開 東京メトロ=一條優太撮影
東京メトロは17日未明、東京都内で地下鉄のレールを交換する作業を報道各社に公開した。同社はこうした夜間作業の時間を確保するため、来春のダイヤ改定で全路線を対象に終電時刻を10分程度繰り上げる方針を明らかにしている。
この日は終電後、日比谷線東銀座駅(東京都中央区)付近の線路で、作業員約30人が古くなったレールを撤去し、長さ約90メートル分の新しいレールを設置した。作業員は慌ただしい様子で動き回り、トンネル内には指示を出す作業員の声やレール交換に使う機械の音が響き渡っていた。
同社によると、設備の維持更新やホームドアの設置工事といった終電から始発までに行う作業は、年々増加傾向にある。線路の管理を担う同社鉄道本部の星野雅彦・軌道課長は取材に対し、「(繰り上げの)10分があれば、作業上は必ず効率が上がる。工期の短縮も期待できる。10分は大きい時間だ」と話した。