空港アクセス検討委が初会合

井岡諒
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 JR豊肥線から延伸して熊本空港と結ぶ空港アクセス鉄道整備計画について検討を進める「空港アクセス検討委員会」の初会合が11日、熊本市内で開かれた。

 委員会は有識者、県内の交通事業者や経済団体の代表ら11人で構成。委員長には慶応大商学部の加藤一誠(かずせい)教授が選ばれた。

 この日は県の担当者が、バスや自家用車での空港アクセスについて、渋滞によっては熊本市中心部まで60~90分かかると指摘。九州全体でインバウンド需要の拡大が見込まれることなどを踏まえ「定時性・速達性」が課題とした。

 委員からは「市街地とのアクセスが悪いことは、海外路線を誘致する上で大きなマイナス材料になる」「複数の交通手段と比較して、鉄道にどのような優位性があるか明らかにしないと、県民に理解してもらうのは難しい」などといった意見が出た。

 委員会では、来年6月までにあと2回の会合を予定。次回以降は新型コロナウイルスによる交通や観光への影響、今後の継続調査で明らかになる事業の採算性、バス高速輸送システム(BRT)など他の交通手段との比較結果についても協議される。

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