上毛高原駅、仮称のまま40年 商工会「改名を」

遠藤雄二
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 JR上越新幹線の上毛高原駅(群馬県みなかみ町月夜野)について、町名や地域名を盛り込んだ駅名への変更を求める動きが出ている。みなかみ町の商工会と観光協会は町議会に請願を出し、10日の本会議で全会一致で採択された。町は今後、沼田市や周辺町村と協議を始める方針だ。

 請願では、駅名は建設当時の仮称のまま1982年に開業して現在に至っているとし、「どこにあるか分かりにくく、観光を主産業とする町と地域に不利な状況が続いている」と主張。「今後テレワークや新幹線通勤などが予想され、駅名変更の実現に向けた対応を望む」としている。

 関係者によると、新しい駅名案の候補には「みなかみ」と県北部の中心都市の「沼田」や知名度の高い「尾瀬」などの組み合わせを推す声が出ているという。町観光協会の山賀晃男専務理事は「請願採択を契機に、各自治体などの賛同を得て取り組んでいきたい」と話した。

 ただ、駅が立地するみなかみ町と周辺自治体では温度差があり、新しい駅名案を絞り込むのは容易ではないとみられる。JR東日本の同意取り付けと、駅名変更に要する費用負担も課題となる。(遠藤雄二)

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