華やかさ満開 駅弁に鉄道掛け紙 老舗駅弁店新作発売へ
中川史
三重県松阪市の老舗駅弁店が、鉄道ファンらに人気の弁当「鉄道掛け紙シリーズ」の新作を10日に発売する。主力商品「元祖特撰(とくせん)牛肉弁当」の箱に鉄道写真を貼った品。2010年から年3作のペースで増やしてきたが、コロナ禍でしばらくは新作を控えていた。
元祖特撰牛肉弁当は、1895(明治28)年創業の新竹商店が、1959(昭和34)年7月の紀勢線全線開通に合わせて発売した。黒毛和牛を網焼きにして、秘伝のたれをからめ、店が扱う弁当の中でも人気のある商品の一つだ。
鉄道掛け紙シリーズは、次作の問い合わせが店に相次ぐほど、鉄道ファンから注目されている。第27作となる新作の題は「紀勢貨物と桜」。ソメイヨシノが満開の中を、ディーゼル機関車「DD51」が重連で貨車を引いて走行する写真で、2002年に三重県熊野市内で撮影された。
6代目の新竹浩子社長は「新型コロナの感染拡大で暗い世の中を明るくしてくれる作品。『旅のお供に』と言いにくい時節ですが、正しい情報と賢明な判断で安全を図ってご旅行いただければ」と話す。
税込み1500円。JR各社の「青春18きっぷ」の冬季利用期間(12月10日~1月10日)が始まるのに合わせて、松阪駅構内の「あら竹売店」、駅前通り商店街の本店、三重県大紀町のドライブインあら竹で販売する。予約、問い合わせは新竹商店(0598・21・4350)。
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