豪華寝台列車「瑞風」、朝食に萩の活イカ 活ウニも

林国広
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 JR西日本が来年運行を再開する豪華寝台列車トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)」で、乗客に提供される新しい朝食に、山口県の萩特産のケンサキイカ「須佐男命(みこと)いか」や、活ウニを使ったメニューが採用された。提供するのは萩市須佐のレストラン。山口の郷土料理も盛り込み、新たな観光需要の掘り起こしにつながればと、地元は期待している。

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 瑞風は現在、新型コロナウイルスの影響で運行を休止中。五つの運行コースのうち、来年3月6日から再開する1泊2日の山陰コース(下り)で、萩市のJR須佐駅に停車。JR西日本はこれまで車内で提供していた朝食を初めて、車外の施設を使って提供する。

 選ばれたのは、萩市須佐のレストラン「口福(こうふく)の馳走(ちそう)屋 梅乃葉」。今回の朝食のために新たにメニューを開発し、同店で13日、福島淳也店長らが10品をお披露目した。

 メインは「須佐男命いか」の活イカの刺し身と、地元の活ウニ。いずれも地元産の食材で、鮮度と品質にこだわった。活イカが提供できない場合はイカの一夜干しを、活ウニが提供できない場合は高級魚ノドグロを出す。

 活イカは、地元の純米大吟醸「東洋美人」に浸して炭火であぶって味わうこともできる。福島さんによると、イカに熱を加えることで甘みとうまみが一層強くなるという。

 土鍋で出される炊きたてのご飯は、萩市むつみで無農薬栽培されたコシヒカリを提供する。このほか、山口県の郷土料理けんちょう汁や、同県阿武町産のキウイも提供。サラダには酒かすと地元特産の夏ミカンを使ったフルーツソースを添える。

 福島さんは「瑞風の乗客に提供できるのは光栄。さばき立て、炊き立て、焼き立ての『立て料理』を楽しんでほしい」と話す。

 レストラン梅乃葉の朝食は、山陰コース(下り)の来年6月の出発分まで提供される。7月以降については未定。(林国広)

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