なつかしの南海平野線 廃線40年で22日に写真展

安井健悟
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 大阪市南東部を走っていた路面電車の南海電鉄平野線が1980年に廃止されてから今年で40年。当時の駅舎(停留場)や電車の写真展が22日午後1~4時、平野区平野本町の平野中央本通商店街で開催される。地元住民の有志が企画した。

 平野線は1914年に開業した。大阪市西成区の今池停留場から平野区の平野停留場までの5・9キロを結び、住民の足として親しまれた。ほぼ同区間を結ぶ大阪市営地下鉄(現・大阪メトロ谷町線の開業に伴い、80年に廃線になった。

 写真展は、平野停留場の建物保存を求めた「平野の町づくりを考える会」が企画した。かつての電車や停留場の様子が写った約10枚を出展する予定だ。同会の川口良仁(りょうにん)さん(73)は「平野線は街のシンボルであり誇りだった。写真展を通じて次の世代に歴史を語り継ぎたい」と話す。

 写真展は同商店街の「新聞屋さん博物館」前で。隣接の全興寺では、1970年代後半に平野線を走っていた電車の運転ハンドルを操作できるコーナーも設けられる。先着400人には、組み立てると当時の路面電車になるペーパークラフトが無料配布される。(安井健悟)

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