「おいしくな~れ」柿のれんに園児の思い 岩手・大船渡
大久保泰
岩手県大船渡市の三陸鉄道三陸駅のホームに、柿をつるした秋の風物詩「柿のれん」がお目見えし、乗客らの目を楽しませている。
観光客の誘致促進をめざし、市観光物産協会が1999年から始めた。13日に地元で採れたばかりの「小枝(こえだ)柿」の皮をむき、約3千個の柿のれんを作った。近くの越喜来こども園の園児10人が訪れ、柿を1個ずつつるした後、みんなで「おいしくな~れ」と声をかけた。佐々木時騎(とき)君(6)は「きれい。食べてみたい」とほほえんだ。
柿のれんは12月中旬まで風にあてて乾燥させ、ころ柿にする。三鉄の「初日の出号」の乗客や地元の利用者にふるまわれる。