西鉄、建て替えビルに感染対策 追加投資、開業ずれ込み

松本真弥
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 福岡・天神地区で福岡ビルなど3棟を一体的に建て替える再開発プロジェクトについて、西日本鉄道は12日、新型コロナウイルス感染対策を施した設計に計画を変更すると発表した。投資額は約50億円積み増し、フロアを広げ、換気機能を高める。開業時期はずれ込み、2024年度内になる見通しだという。

 延べ床面積は、約13万8千平方メートルから約14万5千平方メートルにし、天井高も2・85メートルから3メートルにかさ上げする。換気機能を高めるため、窓ガラスを二重にし、高層階でも内側の窓を開閉できるようにする。非接触のエレベーターも導入。これに伴い、開業は当初予定の24年夏から遅れる。

 西鉄は昨年11月、福岡市が打ち出す再開発構想「天神ビッグバン」を活用し、福ビル、天神コア、天神ビブレをまとめて建て替える計画を発表した。倉富純男社長は「建て替えはコロナを踏まえてやれる。感染症対策シティーの主役を担える」と意気込みを述べた。(松本真弥)

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