軌道自転車体験や車両の吊り上げ実演 関鉄が催し

佐藤清孝
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 関東鉄道の水海道車両基地茨城県常総市)が3日、一般公開され、多彩な催しがあった。関東一円から鉄道好きの家族連れなど300人が参加。クレーンによる車両の吊(つ)り上げを見学したり、保線作業用の足こぎ自転車を運転したりして楽しんだ。

 車両基地の公開は年1回のイベント。昨年は約3千人でにぎわったが、今年はコロナ禍で、3回の完全入れ替え制として各回100人を募集した。

 参加者らは常総線水海道駅から、旧国鉄車両を使った「キハ0形」の臨時列車で基地へ。5年前まで活躍した作業用自転車の乗車体験が人気を集め、親子やカップルなどが仲良くペダルをこいで、長さ約100メートルのレールを走った。

 東京都足立区の小学校6年染谷悠真さん(11)は父親の孝治さん(50)と乗った。「思ったより速くて振動が大きかった。体験できてうれしい」

 目玉は、点検整備のために約30トンの車両をクレーンで吊り上げる実演会。長さ約20メートル、幅約2・9メートル、高さ約4メートルの車両が、約6メートルの空中に引き上げられる迫力満点の光景を満喫していた。会場では、売却されることになった関鉄唯一のディーゼル機関車「DD502形」も展示された。(佐藤清孝)

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