宝塚線事故の車両、研修センター内で保存を計画 JR西

狩野浩平
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 乗客ら107人が死亡、562人が重軽傷を負った2005年のJR宝塚線(福知山線)脱線事故で、JR西日本は7両あるすべての事故車両を保存するための計画をまとめた。大阪府吹田市の社員研修センター内に新しい施設を造る内容で、11月7、8日に開く被害者への説明会で了承を得たい考えだ。

 施設は約1500平方メートル、高さ7メートルあり、温度や湿度を管理した上で1階部分に車両をすべて展示する。地下には映像も使った展示スペースを設け、事故当時の車両の状況を伝える。

 早ければ22年に着工し、24年秋には完成する見込み。主にJR西社員の研修に使うが、希望する遺族や被害者にも公開するという。

 事故車両は11年に神戸地検からJR西に返還され、大阪市兵庫県高砂市の同社施設で保管されてきた。被害者からは、広く一般公開するべきだという意見や、反対に公開すべきでないという意見もあった。JR西は、一般公開については「将来に向けて慎重に検討する」としている。(狩野浩平)

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