JR九州の観光列車「36ぷらす3」、肥前浜駅で歓迎

福岡泰雄
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 JR九州観光列車「36ぷらす3」が19日、運行が始まってから初めて、博多―長崎間のルートで佐賀県内を通った。停車した鹿島市の肥前浜駅には大勢の市民らが集まり、約90人の乗客を出迎えた。

 午後1時過ぎ、黒光りする車体の列車が到着。ホームで出迎えた人々は、旗を振ったり、写真を撮ったりして歓迎した。駅前では、中学生の吹奏楽の演奏や、保育園児の演技があり、歓迎ムードを盛り上げた。

 「36ぷらす3」の運行は16日に始まった。九州をめぐる各ルートのうち、停車しながら県内を通るのは毎週月曜。午前中に博多を出発する下りが、長崎に向かう途中のお昼時、肥前浜に約1時間停車する。

 この日、駅前の広場にはコハダのフライやノリなど、鹿島市や太良町の産品を販売するテントや、千円で3種類の地元の日本酒が味わえる角打ちのコーナーなどが設置された。近くにある酒蔵通りを案内するガイドもあり、乗客十数人が参加した。京都府宇治市から来たという男性(84)と女性(78)の夫婦は「たくさんの人が歓迎してくれてうれしい」と喜び、土産のお菓子などを買っていた。

 駅での「おもてなし」を準備したのは、鹿島市観光協会とNPO法人「肥前浜宿水とまちなみの会」。今後も運行に合わせ、様々な企画をする。協会代表理事でNPOの事務局長を務める中村雄一郎さん(71)は「地元を挙げて歓迎し、活性化につなげたい」と話していた。(福岡泰雄)

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