阿佐海岸鉄道で園児が一日車掌 ディーゼルは最後 徳島

斉藤智子
【動画】園児たちが一日車掌や車内アナウンスを体験した=斉藤智子撮影
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 徳島県海陽町と高知県東洋町を結ぶ阿佐海岸鉄道で6日、地元の園児を招いた体験乗車会があった。海陽町の海部西保育所の年長、年中の園児9人がディーゼル車(1両)に乗り、ごとごと揺られながら海部―甲浦(8・5キロ)間の海辺の鉄路の旅を楽しんだ。

 一日車掌となった福岡茉子(まこ)ちゃん(5)の「出発進行」の号令で海部駅を出発。園児全員が交代でマイクを手にし、「今日も阿佐東線をご利用くださいましてありがとうございました」などと車内放送も体験した。車窓から見える景色には「キラキラ」「海、きれい」と声があがった。家でアナウンスの練習をしたという茉子ちゃんは「ちょっとどきどきしたけど、楽しかった」と話した。

 乗車会は阿佐鉄が毎年、「鉄道の日」の10月14日前後に両町の保育所など7園を対象に開いてきた。今年度中に鉄道と道路両用のDMV(デュアル・モード・ビークル)の運行を始める方針で、引退するディーゼル車での体験乗車は今年が最後となった。(斉藤智子)

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