JR四国2700系が優れた車両「ローレル賞」に

福家司
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 JR四国の2700系特急形気動車が、全国の鉄道ファンでつくる鉄道友の会に選ばれた今年の優れた車両「ローレル賞」に輝き、3日、高松駅で受賞記念式典があった。同社の車両では、2000系特急形気動車以来、30年ぶり3度目の受賞となる。

 2700系は、2000系の後継で、気動車として世界で初めて開発された制御付き自然振り子システムを改良して製造された。現在、同社に39両、土佐くろしお鉄道に2両が納車され、土讃線などの特急「南風」「しまんと」「あしずり」、高徳線の特急「うずしお」で走っている。

 式典では、友の会の須田寛会長(元JR東海会長)が「スピードは維持しながら補修しやすいなど効率的で、お客様に快適で、情報機器の使用も可能など、総合的に狭軌のディーゼルカーとしては究極のものをお作りになったと思う。有効に使い、全国の鉄道車両の模範にしていただきたい」とあいさつ。

 2700系の開発にかかわったというJR四国の西牧世博社長は「身に余る評価をいただき、ありがたい。今年度中に南風はすべて2700系に置き換わる。今まで以上に安全輸送に努めたい」と述べた。

 テープカットや車内での記念プレート除幕などの後、会員らを乗せた臨時記念列車が多度津駅に向けて発車した。(福家司)

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