JR9月収入なお半減 コロナ禍、見えぬ出口

華野優気
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 JR西日本岡山支社の9月1~22日の鉄道収入が、前年同期と比べ56・1%減ったと同社が1日発表した。シルバーウィーク(19~22日)などで人出が増え、8月(同64・7%減)からはやや持ち直したが、コロナ禍の苦境が依然続いている。

 山陽新幹線新大阪―西明石の利用者は前年同期の39%。シルバーウィークに限れば同55%で、わずかに上昇した。平島道孝支社長は「感染が落ち着いている状況に4連休が重なった」と分析したうえで、「予断を許さない状況が続いている」と述べた。

 距離別では前年同期比で、新幹線を含む中長距離(100キロ以上)が61・1%、近距離が39・9%それぞれ減少。在来線でも、特急「やくも」「スーパーいなば」「しおかぜ」「南風」は軒並み50%以下だった。また1日からは、国の観光支援策「Go To トラベル」キャンペーンに東京発着の旅行が加わった。平島支社長は「東京をはじめ、首都圏が一番の市場。来た人が色々な形で岡山の良さを発信してもらうことが次につながるのではないか」と期待を寄せた。

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