バス急発進に高齢者「危ない」 衝撃を体験 岐阜

高木文子
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 バス車内での転倒事故を防ごうと、65歳以上の高齢者を対象にした教室が29日、岐阜市芥見5丁目の東海第一自動車学校であった。市内の高齢者交通安全大学校の生徒25人が路線バスに乗り込み、急ブレーキや急発進時に受ける衝撃を体験した。岐阜中署によると、バスの車両を使った同様の教室は、岐阜県内の「大学校」では初めて。

 同署や岐阜バス、同自動車学校が実施した。高齢者らがバスの座席に着き、10キロ以下で走りながら急発進や急停車を繰り返す。車内に立っていた岐阜バスの社員が体勢を崩し、高齢者らも「危ない」と驚いた。社員は「座っていると分かりにくいかもしれませんが衝撃がかかります」と説明。発進や停車時は特に注意が必要だという。

 バスの周りの1メートル前後は運転席から死角に入る恐れがあり、高齢者が運転席に座って確かめた。参加した岐阜市の大橋忠夫さん(69)は「少しの急ブレーキでも怖い。死角がたくさんあるのも分かった」と話した。(高木文子)

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