近く映倫審査終了、全国展開めざす

高木潔 稲田博一
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 銚子電鉄銚子市)が、制作した映画「電車を止めるな!~のろいの6・4キロ~」が9月の一般公開以降、上映会場の確保に腐心している。

 映画は、経営難を打開するため「心霊列車」を走らせてネット配信し、ページビュー(PV)を稼いで新たな収益をもくろむという、同社の厳しい経営状況をそのまま笑いに変えたホラーもの。自ら「超C(=銚子)級映画」と呼び、アピールしている。

 ただ、同社によると、上映場所はホールやライブハウス、カフェなど小規模な施設が多い。その要因が、映画倫理機構(映倫)の審査手続きが済んでおらず、一般の映画館での上映ができないため、という。

 同社の柏木亮常務は「コロナで厳しいのは覚悟の上だが、近く映倫審査を通る見通しになったので、浸透していない西日本でも上映を目指したい」と話す。(高木潔)

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 いすみ市では11月3日、映画「電車を止めるな!」が同市苅谷の葬儀場「月虹ひきだ セレモニーホール」で上映されることになった。「友引シアター」として、午前10時と午後1時の2回実施する。代金は大人2千円など。鑑賞券は鑑賞後、銚子鉄道の1日乗車券として使える。

 いすみ市ではすでにいすみ鉄道サポーターズ企業組合の主催で、9月12、13日にいすみ鉄道国吉駅と同じ建物にある旧商工会ホールで上映、100人近くが見た。さらに「見たい」という声が多かったため、会場を探したところ、同ホールが「友引の日なら葬儀がないから」と貸し出しを約束したという。同ホールではかつて音楽鑑賞会を開いたこともあるという。

 問い合わせは同組合の掛須保之さん(090・8688・1904)へ。(稲田博一)

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