IGR、2億8千万円赤字予測 コロナ禍で過去最大

御船紗子
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 第三セクター「IGRいわて銀河鉄道」(盛岡市)は28日、2020年度の収支が2億8259万円の赤字となる見通しと発表した。赤字は2年連続で、02年の開業から過去最大の赤字となる見込み。

 7月末までの実績を基に算出した。新型コロナウイルスの影響で、営業収入は当初計画にたいして4億2598万円の減収となる見通し。県からの支援金に加え、出張の中止や退職者の補充を抑えることで営業費を圧縮するなどしたが、鉄道の利用者数や商品売り上げの大幅減が響いた。

 4~7月の月ごとの鉄道利用者数は、定期利用が前年同月比7~13%減、定期外利用が37~66%減だった。担当者は「震災よりもひどい。利用者数は過去最大の落ち込み」。浅沼康揮社長は「地域の足を確保する重要性を再認識している。持続可能な経営に向けて今後も前向きにチャレンジしたい」と話した。御船紗子

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