期待を乗せて「銀河」一番列車

田辺拓也
[PR]

 関西と山陰、山陽地方を結ぶJR西日本長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」が11日に運行を始め、12日朝に一番列車が岡山県内を通過した。新型コロナウイルスの影響で約4カ月遅れの出発となったが、落ち込んでいる旅行需要を取り戻す起爆剤にとの期待がかかる。

 銀河は11月末まで、京都・大阪―出雲市を週2往復ほど運行。県内では山陽線と伯備線を走り、上り列車のみ備中高梁駅に停車する。同駅には午後9時25分に到着し、35分間停車。地元高梁市の特産品のアユを使用した弁当や「猫城主さんじゅーろー」をモチーフにしたお土産などが乗客向けに販売される。

 車両は6両編成の定員約90人。寝台や個室の他に、ボックス席のあるフリースペースや女性専用車両などを設けた。食堂車や車内販売などのサービスはないが、停車駅で食事や飲み物が販売される。内装は曲線を多用したデザインで、各車両ごとに異なるのが特徴。外観は西日本の海や空をイメージした「瑠璃紺(るりこん)色」に染められた。

 銀河の利用料金は現地での宿泊代も含めて2万円台から。JR西が運行する数十万円の豪華寝台列車と比べ、手軽に利用できる。12月からは大阪―下関を結ぶ予定。(田辺拓也)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら