「迷宮」の大阪駅、AIロボが道案内します JR西日本

神山純一
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 増築を重ねて「迷宮」と化した大阪駅周辺をAI(人工知能)が案内します――。JR西日本は、駅構内や周辺施設への行き方をサポートする「AI駅案内ロボット」を報道陣に公開した。初めて訪れた人は必ず迷うという複雑な道順も、これで解決する?

 ロボットは駅南側の「桜橋口」改札口そばにある箱形の装置。画面には駅員風のキャラクター「歩夢(あゆみ)」ちゃんが映し出され、道順を尋ねると文字と音声で答えてくれる。日本語と英語に対応し、電車の乗り換え方も地図とともに示される。

 実は3月に設置していたが、応答性能にやや難があった。今回は音声認識の精度を高め、AIが回答できない場合はオペレーターと通話できる機能をつけた。当初は受話器を取りつける考えだったが、コロナ禍で計画を変更。装置の下部にタッチパネルの映像が3Dで浮かび上がる仕組みを採り入れ、「非接触」で操作できるようにした。

 駅は電車の走行音が響くなど雑音が激しく、音声認識には厳しい場所だ。今回の公開でも、いくつかの質問にAIが答えられなかった。ロボットは来年2月まで設置し、実用化に向けて改良を重ねる。(神山純一)

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