Nゲージのリニア模型「浮いた」 零細企業6年の苦闘

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臼井昭仁
【動画】本物と同様、浮上して走る模型のリニア=臼井昭仁撮影
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 鉄道ファンが待ち望んでいた縮尺150分の1、Nゲージのリニアが近く発売される。リニア中央新幹線の試験車両L0(エルゼロ)系。「模型鉄」ならジオラマに組み込んで独自の世界が築ける。作ったのは、愛知県碧南市にある社員わずか6人の玩具企画会社ノエルコーポレーション。零細企業が失敗を重ねつつも6年かけて実現した「夢」の完成度は――。

 ノエル社が発売する「Nゲージリニア」は1周3メートルの軌道に1編成4両(長さ50センチ)が走る。税別6万5千円。現在、予約を受け付けており、11月には出荷を本格化させる予定だ。

 もちろん、リニアなので磁力で浮く。車体と軌道であるガイドウェーに磁石があり、橋脚にはセンサーと電磁石。磁力によって車体を浮かせ、走らせる。実物にあてはめたら時速500キロ超になる高速が自慢だ。

 しかし、ここまでの道のりは容易ではなかった。

 開発を始めたのは2014年…

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