東北新幹線が鮮魚列車に コロナでの空席にマダイが乗車

一條優太
【動画】朝どれの魚介類を新幹線で輸送=一條優太撮影
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 宮城県の港で朝に水揚げされた魚介類を東北新幹線の客席に載せ、その日のうちに東京都内の飲食店へ運ぶ試みが26日、始まった。新型コロナウイルスの影響で乗客が減り、空席が多く生まれている状況を逆手に取った試みだ。

 JR東日本はこれまでも、列車の車内販売準備室を使い食品を輸送する実験的な試みをしてきたが、客席を活用して運ぶのは初めて。より多くの荷物を運べる利点があるという。

 26日は、宮城県石巻市で水揚げされたマダイやホヤ、カキなどが入った発泡スチロールのケース20箱を仙台駅まで車で輸送。午前10時41分に仙台駅を出発するやまびこ136号の1号車に積み込んだ。客席が汚れないよう、席の上に収納用の箱を設置し、その中に発泡スチロールのケースを入れた。

 新幹線は東京駅に午後0時48分に到着。魚介類は、東京駅構内にあるすし店や居酒屋などで提供される予定だ。実験は28日まで続く。客席が汚れなかったかなどを検証し、将来的に実用化できるかを検討するという。(一條優太)

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