お盆間近の8日、例年なら帰省ラッシュで混雑するJR山形駅(山形市)は、帰省客や旅行客の姿はまばらで、家族が再会を喜ぶ光景もほとんどみられなかった。

 JR東日本によると、この日の山形新幹線(下り)の東京駅での自由席乗車率は5~10%。お盆期間(7~17日)の指定席の予約状況も、7月下旬時点で15万1千席のうち1万1千席にとどまり、前年比17・3%と大幅減になっていた。

 栃木県から来た女性(28)は、庄内地方で観光や登山を楽しむ予定。当初は長野県を検討していたが、東京経由を避けるため旅程を変更したという。「車内はガラガラで異様な光景だった。飲食店などにはあまり寄らず、ソーシャルディスタンスに気をつけて過ごしたい」と話した。(西田理人)

関連ニュース