北海道)存廃に揺れる抜海駅、花を手入れ 地元婦人会

奈良山雅俊
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 存廃問題に揺れるJR宗谷線の抜海駅(北海道稚内市)で19日、地元の婦人会がホームのプランターの花の手入れや周辺の草取りをした。

 JR北海道は来春のダイヤ改定に向け、利用客が極端に少ない駅の存廃判断を地元に委ねている。市は「廃駅」の考えだが、駅には車やバイク、自転車で全国から観光客が訪れている。プランターの花は「自分たちの駅を花で飾り、訪れる人に喜んでもらいたい」と約30年前に老人クラブが始め、2年前に婦人会が引き継いだ。

 プランターは7鉢で花はマリーゴールドとペチュニアの2種類。今年も6月にホームに置いた。以前は上下線のホームに飾ったが、いまは下りのホームだけ。20年前から自宅で苗を育て、提供している柄沢千賀子さん(72)は「廃駅になっても通過する列車の利用者に見てもらいたい。でもやっぱり寂しい」と話していた。

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