東村山音頭、駅発車メロディー復活 志村けんさんゆかり
タレントの志村けんさんが新型コロナウイルスによる肺炎で死去して4カ月。出身地の東京都東村山市には、今も全国から多くのファンが足を運ぶ。そんな中、人気を集めているのが、西武線東村山駅に流れる「東村山音頭」の発車メロディー。志村さんがブレークし、東村山市の名も全国区に知られるきっかけとなった曲だ。
14日午前10時半すぎ、東村山駅のホーム。東村山音頭の発車メロディーが流れ、国分寺行きの電車が走り出した。利用者が立ち止まって耳を傾けたり、スマートフォンで動画を撮影したり。東久留米市から来た公務員、榎本裕樹さん(52)は「志村さんは東京西部のスーパースター。なじみのある曲が発車メロディーになってうれしい」と話した。
東村山市によると、東村山音頭は1961年、東村山町農業協同組合などが「郷土の民謡を作りたい」と作った。歌詞には多摩湖や名産の狭山茶、市北部にある八国山緑地や遠くに見える富士山の風景などが盛り込まれ、盆踊りの定番曲として地元で親しまれた。
この曲をアレンジし、76年に人気番組「8時だョ!全員集合」で披露したのが志村さんだった。当時、笑いがとれず、苦しんでいたという志村さん。元の曲にはなく、独自に加えた「1丁目、1丁目、ワオ」のかけ声や独特の振り付けが子どもたちの間で人気となり、一気にスターへと駆け上がっていった。
東村山音頭のヒットとともに…