コロナ後の観光、三つの多様化を JR東海相談役が提言

有料記事

初見翔
[PR]

 新型コロナウイルスで、各地の観光産業が窮地におちいっている。JR東海の初代社長で、長年「産業観光」の振興に力を入れてきた須田寛・JR東海相談役にコロナ後の観光がめざすべき姿をたずねた。

 ――「産業観光」の振興に力を入れてきました。

 「2000年ごろ始めた、愛知万博(05年)の誘致活動がきっかけです。海外で『愛知』といっても知らないひとばかり。カリブ海の『ハイチ』と勘違いされたこともありました。知名度を高めないといけないという思いのなかで、トヨタ自動車に代表される『ものづくり』を観光の柱にすえられないかと考えたのです。私自身が04年にJR東海の会長を退いて相談役に就いたこともあり、地元へ恩返ししながら会社の収益にも貢献できる観光に力を入れようと考えました」

つぶれたら簡単には元に戻れない

 ――観光業は新型コロナウイルスの影響を強く受けています。

 「土産物屋や中小の旅館など…

この記事は有料記事です。残り1587文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【春トク】締め切り迫る!記事が読み放題!スタンダードコース2カ月間月額100円!詳しくはこちら