名鉄が3年ぶり減益、コロナで3月期 役員報酬の削減も

初見翔
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 名古屋鉄道は25日、2020年3月期の純利益が288億7900万円(前年比5・2%減)で3年ぶりの減益となったと発表した。新型コロナウイルスの影響で本業の鉄道のほか、ホテルや百貨店などが悪化した。

 新型コロナの影響で130億円の減収、75億円の営業減益効果がグループ全体であったという。ただ、東京都内でのマンション分譲など不動産事業での増収が寄与し、売上高は6229億1600万円(同0・1%増)と3年連続の増収だった。

 鉄道は中部空港と名古屋方面をつなぐ空港線を中心に利用客が減少。2~3月は前年同期に比べて13・5%減少、4月は減り幅が43・0%まで拡大しているという。21年3月期の業績見通しは現時点で未定とした。

 安藤隆司社長は「根幹をなす事業でかなり大幅な減収がおこっている。この状態が長引くと影響は甚大」と述べた。

 こうした状況を踏まえ常勤役員の報酬削減も発表した。6月から当面の間、会長と社長は20%、その他の役員は10~15%減らす。安全関連を除く設備投資の見直しをすすめるほか、コスト削減も「あらゆる分野で行っていかなければいけない」とした。(初見翔)

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