津軽鉄道が未来乗車券を発売 津軽21型の紙模型セット

仲川明里
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 青森県内の鉄道各社が新型コロナウイルスによる乗客減に悩まされるなか、五所川原市と中泊町を結ぶ津軽鉄道が、前払い制の切符「未来乗車券」の販売を始めた。1日限定のフリー乗車券で、「走れメロス号」の愛称で知られる津軽21型の車両のペーパークラフト2両分がつく。

 津軽鉄道のファンらでつくる「津軽鉄道サポーターズクラブ」関東支部の発案で、500セット限定。乗車券の有効期限は2022年3月末で、桜や地吹雪など沿線の四季の写真をあしらっている。

 春の「金木桜まつり」や冬の「ストーブ列車」の時期の人出を収益の大きな柱とする津軽鉄道にとって、今回のコロナ禍は大打撃。4月の運賃収入は前年同月の3割以下だという。

 車窓風景などの動画を配信する「仮想乗車体験」、「アマビエポストカード付疫病退散1日フリー乗車券」など、さまざまな工夫で運賃収入減を補おうとしてきたが、依然として厳しい状況が続く。総務課の白鳥泰課長は「今は緊急事態。未来乗車券の購入でみなさまにご支援いただければうれしい」と話した。

 切符とペーパークラフトの台紙2枚セットで2千円(税込み)。同社のオンラインショップか通信販売で購入でき、送料は同社が負担する。問い合わせは同社(0173・34・2148)へ。

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